TRICK or TREATERS ///はっぴい ハロウィ～ン

 

むかしむかし、ある夜のことです。

ファンという小さなお花屋さんの営業時間終了間近のことでした・・・・。

若いスタッフが、店前の電灯を消して、扉を閉めようとした時のことです。

遠くの方から、ちかちかとした明かりが見えるではありませんか。

ファンのスタッフが「おや、いったいこんな時間になんだろう？」と、ふとつぶやいた瞬間、そのぼんやりした明かりが、急にスタッフの目の前に近づいたかと思うと、その大きな光の塊は瞬く間に、小さなオバケたちに姿を変えたのです。

見たこともないことにファンのスタッフは腰を抜かしてその場に座りこんでしました。

それを見ていたファンのもう一人のお姉さんスタッフがあわてて外に飛び出してきました。

「トリック　オア　トゥリィ～！！！！」小さなオバケたちが叫びます。

それを見て、お姉さんスタッフは腰を抜かしたスタッフに言いました。

「大丈夫、大丈夫、このオバケさんたちは幸せを運ぶオバケさんたちだよ。さぁさぁ、中に入ってもらってお菓子でも食べてもらいましょう。」

そういうと、お姉さんスタッフはオバケさんたちを、暖かいお店の中に招きいれ、一人一人にお菓子を渡してあげました。腰を抜かしたスタッフさんも一緒になって、オバケたちと楽しい時間を過ごしました。

それからというもの、ファンはこれまでよりもたくさんのお花と笑顔に囲まれて、お客さんとスタッフと楽しい時間が過ごせるようになりましたということです。

これを今では「ハッピイハロウィン」と呼んで、世の中では大切にしている時間となりましたとさ・・・・めでたしめでたし・・・・。